世界最強の株式シストレ・モデルが出力する銘柄ランキング、そのうちの上位2つを事前公開。そしてその運用結果を検証する日記です。
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 「自分年金のための株式運用」は、ローリスク志向の運用スタイルを採用しています。ですから損益の振れは小さく、安定した運用成績を維持しています。ただし運用チャンスがすくなく、したがって損益の絶対額も小さいのが難点といえば難点でしょうか。ドローダウンは運用60日を越えても10万円強という水準です(下左図)。
 
 いっぽうこの「自分年金のための株式運用」の姉妹編である「爆走システムトレード」はハイリスク・ハイリターンの運用スタイルを採用しています。そしてその結果は・・・運用期間15日目にして25万円(実現損益+評価損益)を達成しながらも、その後損失を繰り返し発生して運用30日目でマイナス20万円(同)となってしまいました。ドローダウンは約50万円です(下右図)。

(注) ドローダウン:  累積損益は増えたり減ったりしながら、つまり山と谷を交互に描きながら右肩あがりのトレンドを形成していきます(右肩下がりのトレンドになることもありますけどね)。その累積損益の連続する山と谷の高低差の額をドローダウンといいます。>


    下2つの図における縦軸や横軸のスケールは同一でありませんので、ご注意ください!2つの損益グラフ



 「自分年金のための株式運用」も「爆走システムトレード」も同じ銘柄選別要素を使っていますので、モデルにおける本質的な差異があるわけではありません。 各ランキングにおける銘柄の騰落正答率は、どちらも70%強です。 せいぜい違っていることと言えば、複数ある銘柄選別要素の閾値(しきいち)ユニバース、そして「自分年金のための株式運用」ではロング・ポジションしか取らないのに対し「爆走システムトレード」ではショート・ポジションも取る-----ということぐらいでしょうか。

 実は「自分年金のための株式運用」の運用と「爆走システムトレード」の運用とで決定的に違うのは、売買回数です。 おなじ騰落正当確率を持つ運用モデルなら売買回数のすくないほうがドローダウンは小さくてすむ-----という好例が「自分年金のための株式運用」と「爆走システムトレード」だと言えます。
 
------- 余談ですが、騰落正答率というのはそれを集計算出する期間によって何とでもなります。 ですから騰落正答率の高さを謳うシストレ・モデルを見るときは、それが『どんな相場状態のときのどれくらいの期間をもって算出されたのか』良くチェックしないといけませんし、それをしたとしても重視しすぎるのは考えものです。-------

 「自分年金のための株式運用」の損益ボラティリティは小さくドローダウンも小さい、いっぽう「爆走システムトレード」の損益ボラティリティは大きくドローダウンも大きい---という傾向が今後も間違いなくつづきます。

 けれど「爆走システムトレード」の累積損益は「自分年金のための株式運用」の累積損益をいずれ上回ることも間違いないところです。 なぜなら売買回数が「爆走システムトレード」の方がずっと多いからです。 両者とも基本モデル(銘柄選択のための要素計算モデル)は同じなのですが、運用姿勢を変えるとかくも大きな差が出るのかということを、私のブログを通して是非ともシストレをめざす方々には知っていただきたいと思います。
  シストレをするのなら、運用姿勢:ローリスク・ローリターンをめざすのかハイリスク・ハイリターンをめざすのか、はっきりさせてからにしよう

 売買回数がすくないほうが、損益の振れは小さくてすむというのは直感的にも納得できるところでしょう。ですから『自分年金』のようにできるだけドローダウン(注)を抑えた運用を必要とするのなら、ここぞというときにだけポジションを取るという戦術を取らざるを得なくなるというのが私の経験です。
 
 「このシストレなら10年後には1億円の損益も夢ではない」と夢見ても、そのモデルのドローダウンが1億円というのでは現実味がありません。 シストレをするのなら、想定ドローダウンの10倍(=手持ち資金の10%分の損失を見込む)、まかり間違っても想定ドローダウンの5倍(=手持ち資金の20%分の損失を見込む)の手持ち資金を握りしめてスタートしないといけません。 そうでないと、あなたはほぼ確実に損失-----そこには実現損益だけでなく日々の残玉の評価損益も含みます-----の大きさに押しつぶされてしまいます。

 皆さんのご健闘を祈ります!!
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【2010/11/03 15:01】 | シストレに関するアドバイス
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後輩: せんぱーい、相場状況に合わせてモデル(あるいは自動売買ロボット、もしくはシステム)を使い分けるなんてやり方は面白いんじゃないっすか? いろんな相場に対処できるモデル(ロボット)を作っておいて、そのときその時で使い分けるなんてのは。

先輩A: ば、ば、ばかやろー、そんなシステムの使い分けができたら世の中のファンドマネージャー、誰も苦労しねえっつーの!! 今がどんな相場か、お前わかるんか? え、え、どうなんだよ!! テクニカル・アナリストだって相場の見方は十人十色、エコノミストなんかたまに正反対の見方をコメントするだろうが!!  それともお前は神さまか? 「今は何とか相場です」なんてこと分かるんだったら、日経平均の先物でもオプションでも自信持ってレバレッジかけてりゃいいだろ?  そんなことおっかなくてやれないから、どのファンドマネージャーも悩むんだろうが!! アホー!! 

先輩B: お前がね「今はレンジ相場ですぅ」なんて言えるときには、とっくにレンジ相場の旬は過ぎてるんだよねー、たいていは。 そんでもって、お前がレンジ相場用のモデルにシステム変更したときには、たぶん思いっきり暴落相場に入っちゃってるんだろうなあ。 そんでもって大損しちゃったりして。 あ~、お前って、もしかして貧乏の神さま? 

後輩: まあ、若さと貧乏には自信があります!! でもでも、ポートフォリオ・マネジメントの本を読むと統計オンパレードですよ。期間を区切ってデータ処理、期間を区切ってデータ処理・・・なんて繰り返していけば「今はどんな相場」って言えるんじゃないンすか?

先輩A: お前ってホンマ気楽なやっちゃねー、どうせ自慢するなら「バカさとびんぼー」にしときな。 で、話をもどそう。 そりゃね、期間を区切れば何かしら特徴は出てくる、きっとな。 でもな、ここで逆にお前に質問するぜ。 「データ処理に必要な期間を1ヶ月としてそこで抽出できた相場の特徴は、その後どれくらいの期間継続すると考えることができるのか?」 1週間? 半年? もしかして3日か? かっこよく統計使って結果を出しても、その統計の特徴がいつまで続くかわかんなきゃ、使えないだろ。 

先輩B: そもそもお前ね、ポートフォリオ理論を勘違いしてるよね。ポートフォリオ理論は株価の動きがランダム・ウォーク、つまり株価が上がるも下がるも確率的には5分5分って言うことだけど、それを前提に組み立てられているんだよ。 それは最初からお仕舞いまで相場全体を通してみれば5分5分っていうことなわけ。 だからこの部分だけを見れば何とか相場なんてのはポートフォリオ理論には存在し得ない見方なんだよ。

先輩A: 分かりやすく言ってみりゃ、つまりこういうことだ。 「この自動車にハンドルAを取り付けるとまっすぐ走れます。ハンドルBを取り付けると左に曲がれます。ハンドルCだと右に曲がれます」なんて謳い文句の自動車をお前が買いました。 そんでもって、暗がりのなかをビンボーなお前はゆるゆると走り始めたとしよう。 さあ、お前はどこでハンドルを取り替えればいい?? 深い霧で先が見えんまっすぐな道の途中で、先を読み違えてハンドルBにうっかり取り替えちゃった日にゃ、お前は車もろとも田んぼの中、びんぼーに拍車かけちゃってどうすんだよ、まったく。 株式相場なんてのはそんな暗がりのなかの道路みたいなもんなの!!

先輩B: だから何とか相場専用のモデル(ロボットとかシステム)をいくつ作っても、相場が先読みできない限りほとんど意味をなさない・・・と我われは思うわけね。 すこしは分かってくれる?

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【2010/09/08 00:30】 | シストレに関するアドバイス
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■ これは本当の話です。もう使えない手法-----ここ10年以上まったく検証していないので、本当のところはわからないけど-----なので、ここでそのモデルの考え方もバラしてしまいます。 1990年代前半のことであったと記憶しています。私が某証券会社の運用開発部門に所属していたときの話です。

■ 株式先物市場がスタートして数年経過した頃です。私は日経225先物のティック、分足、時間足、前後場足、日足の各データを毎日眺めておりました。ほとんど1ヶ月、とにかくデータだけを眺めていました(そんなことしかしていなくても、ちゃんと給料がもらえるとても良い時代でしたなあ・・・)。 何か普遍的あるいは恒常的な動きのパターンがつかめないかと、それだけに集中していました。 そしてある時、発見しました。 前後場足には周期性がある!と。FFT(高速フーリエ変換)やMEM(最大エントロピー法)なんていうむずかしい算数の手法をもちいなくても、目で見ただけで1週間程度のサイクルの卓越が私にはわかりました。

■ 周期性というのはサインカーブを思い出していただければ分かるように、サンプリング・データ(前後場足の終値)の差分を計算し、さらにその差分を計算していけば、カーブの変曲点を簡単に見出すことができます。 サンプリング・データの差分を計算するということは、例えて言えば速度を計算することに相当し、さらにその差分を計算するということは加速度を計算するようなものです。 ブレーキがかかって=プラス方向の加速度が徐々に小さくなってマイナス方向に転ずれば、近いうちに速度の向きも反転する=価格が下げ方向に変わる、逆もまたしかり-----というわけです。

■ そうした1週間ていどの周期性が先物市場発足いらい一貫して見出される-----ということはこの特徴は強い恒常性を持っていると言えそうです。 そうならばそれを利用してシステムに組めば、大儲けできるに違いありません。 検証と実際のトレードとでズレが発生しないよう、売買ルールも前後場ごとの寄付き成行もしくは引け成行に限定しました。

■ まずは会社のプロップ(自己売買)で運用したところ、バカ当たり。 半年間バカ当たりしたところで某銀行の資金運用部にセールスしたところ、即お買い上げ。 今でいうラージ先物2枚のトレードを日々取引するということになり、確か3,000万円をお預かりしたと思います。 そして実戦へ。 これがまた大バカ当たり。 半年もしないうちに預かり金は倍増しました。 当時は手数料を抜くのに株式先物で最低30円という、今ではウソとしか思えない大きなサヤ抜きが必要でしたが、そんなサヤも何のその。 お客様も絶句するほどあっという間に儲かってしまいました。 「過去最高!」とお客様からは絶賛されました。 こちらにとっても人手はいらず、高い手数料なのにほとんど毎日トレードで手数料はガッポリいただき、それでもお客様にも喜んでいただけて、ほんとうに超ハッピーなことでした。

■ ところが新年であったか新年度であったか記憶が定かでありませんが、時の区切りをまたいだ頃、久しぶりに月次でお客様に損失を出させてしまいました。 その翌月は若干プラスであったけれど、翌々月さらにその次もマイナス・・・というように、月次ベースでの勝率が急速に低下をはじめました。 何か大きなイベントが起きたわけではありません。 理由はわからないけれど、とにかくモデルが機能しなくなっていったのです。 もちろんドローダウンもどんどん大きくなり、その後1年度には月次ベースで見てほとんど勝てなくなってしまいました。 お客様も累積純利益の3分の2を失ったところでついにギブアップ、お客様から引導を渡されてしまいました。

■ 私にとって衝撃であったのは、ほとんど普遍的・恒常的と思われた特徴が、ある時を境に急激に消失していくということでした。 徐々に失われていくのではなく急速に失われていくのです。 考えて見れば1990年のバブル崩壊も突然市場の価値観を変えるできごとでした。それを思い起こすべきであったのです。

■ 「自分の相場勘がシステムトレードの続行に警告を発しているとき、あなたはどうするか?」という質問に対し、私は「男は黙ってシステムトレード(女性の皆さんごめんなさい)」と書きましたが、それは条件付きと言い直したいと思います。システムトレードにはシステムトレード特有の弱点があります。その弱点をよく理解した上でのシステムトレード継続なら良いのですが、「理由は分からないけれど検証でうまく機能したのだから」というだけなら、あなたはシステムトレードを絶対に停止すべきだと思います。

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【2010/08/21 22:37】 | シストレに関するアドバイス
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■ ファンドのお金を運用していたときの私はどうであったかというと、「男は黙ってシステムトレード」というスタンスでした。しかし運用委託先からは、そんな頑な態度はいかがなものかという耳の痛い意見も頂戴し-----なんせ、そうした文句が出てくるのは運用がうまくいっていないときだからね-----、私も正直迷いました。

■ しかしここで裁量をすこしでも入れてしまったら、この先パフォーマンス(運用成績)が落ちるたびに裁量を働かさなければならなくなります。そしてそれは結局、裁量とシステムのどちらか主体なのかわからなくなることに、きっとなるでしょう。そんな話を委託側に説明しました。ただ委託側を安心させるために損切りルールを入れることの検討、変数に対する係数の修正検討などを約束しました。

■ 結局のところ、損切りルールはそれまでと同じく採用しない、係数の修正もせず、ということを報告しました。いっぽうで運用ルールの変更をすこしさせてもらいました。内容は各銘柄の最長保有期間を(t+4)日から(t+5)日に延長することです。保有期間の延長はエクスポージャー(市場にヘッジなしで暴露するポジション)の拡大=リスクの増大になるので委託側は渋りましたが、シミュレーションの結果を示したところ不承不承ながらも了解してくれました。

■ こうした詳細なシミュレーションに基づく私の説得のしかたは、たぶん多くの人には適切なことだと思っていただけるのではないでしょうか。でも私が委託先の側にいたなら、たぶん納得はしなかったと思います。なぜなら変数の係数や追加的なルールづくりは、現状をごまかす目くらまし以外の何ものでもないからです。現行モデルがうまく機能しないのは、そのモデルが前提としてる原理あるいは市場の統計的性質が以前とは違ってきたことにあるかもしれないからです。私の報告はそうした疑問にまったく答えていないのです。もし市場の統計的性質が変わりつつあるのなら現行モデルを破棄して、まったく新しいモデルをつくらなければならないはずです。

■ そんなにきびしく考えなくても・・・と思われる方もおられるでしょう。けれども私には強烈な経験があるのです。その話は次回に・・・

【2010/08/19 21:18】 | シストレに関するアドバイス
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■ あなたならどうしますか?・・・・・いま稼働させているシストレ・モデルは自分がじっくり考えて作ったモデルだから、どんな相場のときうまくいくか、いかないかはよく理解している。 けれどもあなたには相場観もある。 いまの相場観からすると、ここしばらくは自分のシストレ・モデルでは利益は出せそうにない。しかもここ1ヶ月間、損ばかり出ているし・・・・・
 こんな時は、あなたでなくとも誰もが自分のシストレ・モデルを継続運用することに迷いが出ます。 シミュレーション(検証)だけなら感じなくても、実戦運用をはじめると誰もが絶対にいつかは経験する不安です。もしかしたらこのまま奈落の底へ・・・という恐怖を感じる人もいるでしょう。 で、あなたならどうしますか? 

■ 答え1: 不安感が消えるまで運用を停止する   自分のシストレ・モデルの弱点が分かっているのだから、自分の相場観が不安を告げるときには資金の安全を考えて運用停止とする---のは良い選択だと思います。 けれどもシステムトレードとは機械的に取引をおこなっていくものですから、自分の裁量や相場観が少しでも運用に関与すれば、それはもうシステムトレードではなくなります。 すこしでも運用者の裁量が関与すれば、それはまぎれもなくディスクレショナリトレード(裁量トレード)です。 一度そうした相場観をベースにしたトレードを経験すると、その後も何か理由をみつけてはシステムトレードをやったりやらなかったりするようになりがちです。 そうした方法を良しとするなら、まずやるべきことは的確な相場見通し力を養うことが大切になります。

■ 答え2: 不安感があっても運用を継続する   システムトレードのあり方からすれば、それはとても良い選択です。 しかしそれが蛮勇であっては何にもなりません。実戦運用に入る前にじゅうぶんなシミュレーション(モデルの検証)をしましたか? 実現損益だけの損益シミュレーション(検証)では絶対にだめです。 デイトレード(日計り運用)ならポジション(建て玉)はその日のうちに決済(解消)されますからそれでOKです。 しかしオーバーナイト(翌日への継続保有)を前提とする運用モデルにおいては日々の評価損益を考慮した損益で最大ドローダウン等のリスクを考えないと大きな誤算につながることがほぼ確実です。 短期売買の運用モデルではないから日々の評価損益まで気にする必要はない・・・と思ったら大間違いです。 あなたは毎日運用成績の確認をするため、実現損益だけでなく現有ポジションの評価損益も目にしなくてはならないのです。 投資信託の基準価格の算定もちゃんと評価損益含みです。 実現損益の累計がマイナスになっているときに、それをさらに倍増させてしまうくらいの評価損失を目にしたら、たぶんあなたは大いなる失望感を味わうこととなります。戦意も喪失してしまうかもしれません。 

■ いろんなシステムトレード・モデルをインターネットで検索してみると、実現損益だけでモデルの性能評価をしているように思われるものもあるようです。 自作のモデル、既製のモデルいずれにせよ、その性能評価(リスク評価)には実現損益だけでなく日々の評価損益をも含めた損益でリスク検証することを強くおすすめします。 そしてシミュレーション(検証)期間はできるだけ長く採る! 

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【2010/08/18 10:15】 | シストレに関するアドバイス
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