世界最強の株式シストレ・モデルが出力する銘柄ランキング、そのうちの上位2つを事前公開。そしてその運用結果を検証する日記です。
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■ これは本当の話です。もう使えない手法-----ここ10年以上まったく検証していないので、本当のところはわからないけど-----なので、ここでそのモデルの考え方もバラしてしまいます。 1990年代前半のことであったと記憶しています。私が某証券会社の運用開発部門に所属していたときの話です。

■ 株式先物市場がスタートして数年経過した頃です。私は日経225先物のティック、分足、時間足、前後場足、日足の各データを毎日眺めておりました。ほとんど1ヶ月、とにかくデータだけを眺めていました(そんなことしかしていなくても、ちゃんと給料がもらえるとても良い時代でしたなあ・・・)。 何か普遍的あるいは恒常的な動きのパターンがつかめないかと、それだけに集中していました。 そしてある時、発見しました。 前後場足には周期性がある!と。FFT(高速フーリエ変換)やMEM(最大エントロピー法)なんていうむずかしい算数の手法をもちいなくても、目で見ただけで1週間程度のサイクルの卓越が私にはわかりました。

■ 周期性というのはサインカーブを思い出していただければ分かるように、サンプリング・データ(前後場足の終値)の差分を計算し、さらにその差分を計算していけば、カーブの変曲点を簡単に見出すことができます。 サンプリング・データの差分を計算するということは、例えて言えば速度を計算することに相当し、さらにその差分を計算するということは加速度を計算するようなものです。 ブレーキがかかって=プラス方向の加速度が徐々に小さくなってマイナス方向に転ずれば、近いうちに速度の向きも反転する=価格が下げ方向に変わる、逆もまたしかり-----というわけです。

■ そうした1週間ていどの周期性が先物市場発足いらい一貫して見出される-----ということはこの特徴は強い恒常性を持っていると言えそうです。 そうならばそれを利用してシステムに組めば、大儲けできるに違いありません。 検証と実際のトレードとでズレが発生しないよう、売買ルールも前後場ごとの寄付き成行もしくは引け成行に限定しました。

■ まずは会社のプロップ(自己売買)で運用したところ、バカ当たり。 半年間バカ当たりしたところで某銀行の資金運用部にセールスしたところ、即お買い上げ。 今でいうラージ先物2枚のトレードを日々取引するということになり、確か3,000万円をお預かりしたと思います。 そして実戦へ。 これがまた大バカ当たり。 半年もしないうちに預かり金は倍増しました。 当時は手数料を抜くのに株式先物で最低30円という、今ではウソとしか思えない大きなサヤ抜きが必要でしたが、そんなサヤも何のその。 お客様も絶句するほどあっという間に儲かってしまいました。 「過去最高!」とお客様からは絶賛されました。 こちらにとっても人手はいらず、高い手数料なのにほとんど毎日トレードで手数料はガッポリいただき、それでもお客様にも喜んでいただけて、ほんとうに超ハッピーなことでした。

■ ところが新年であったか新年度であったか記憶が定かでありませんが、時の区切りをまたいだ頃、久しぶりに月次でお客様に損失を出させてしまいました。 その翌月は若干プラスであったけれど、翌々月さらにその次もマイナス・・・というように、月次ベースでの勝率が急速に低下をはじめました。 何か大きなイベントが起きたわけではありません。 理由はわからないけれど、とにかくモデルが機能しなくなっていったのです。 もちろんドローダウンもどんどん大きくなり、その後1年度には月次ベースで見てほとんど勝てなくなってしまいました。 お客様も累積純利益の3分の2を失ったところでついにギブアップ、お客様から引導を渡されてしまいました。

■ 私にとって衝撃であったのは、ほとんど普遍的・恒常的と思われた特徴が、ある時を境に急激に消失していくということでした。 徐々に失われていくのではなく急速に失われていくのです。 考えて見れば1990年のバブル崩壊も突然市場の価値観を変えるできごとでした。それを思い起こすべきであったのです。

■ 「自分の相場勘がシステムトレードの続行に警告を発しているとき、あなたはどうするか?」という質問に対し、私は「男は黙ってシステムトレード(女性の皆さんごめんなさい)」と書きましたが、それは条件付きと言い直したいと思います。システムトレードにはシステムトレード特有の弱点があります。その弱点をよく理解した上でのシステムトレード継続なら良いのですが、「理由は分からないけれど検証でうまく機能したのだから」というだけなら、あなたはシステムトレードを絶対に停止すべきだと思います。
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【2010/08/21 22:37】 | シストレに関するアドバイス
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